【レポートvol.007】「樋口真嗣監督トークイベント」

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小倉昭和館です。
R8.6/14(日)にて開催いたしました【樋口真嗣監督トークイベント】のイベントのご報告です!!

イベント

樋口真嗣 トークイベント

日にち

2026.6/14(日)

ゲスト

樋口真嗣監督

関連映画

・新幹線大爆破(Netflix版)



Netflixにて独占配信中のサスペンス映画「新幹線大爆破」を、小倉昭和館は6月14日に一日限定で上映しました。1975年に東映が公開した同名作品のリブート(再制作)版。上映後には樋口真嗣監督が登壇し、前作への思いや撮影のエピソードなどを語りました。

1975年・新幹線大爆破

前作の舞台は1500人を乗せた東京発博多行の「ひかり109号」。時速80㌔以下にスピードを落としたとたんに起動する爆弾を仕掛けられたまま東京を出発したという設定で、身代金を要求する犯人と警察、国鉄当局(当時)との息詰まる駆け引きを描きます。小学4年生で鉄道ファンだった樋口監督は、怪獣やヒーローに依存しない新しい形の特撮映画に魅了され、50年後の昨年に念願の再制作を果たしたといいます。
前作は高倉健、宇津井健、千葉真一といった大スターが共演しましたが、国鉄は制作への協力を全面拒否。新幹線に爆弾を仕掛けて脅迫するという内容に加えて、当時は過激派による爆弾テロ事件が頻発しており、模倣犯が出ることを恐れたといいます。そのため緊張する新幹線の車内はセットで撮影され、駅の内部は盗み撮り、ばれないように外部交渉用のシナリオには「大捜査網」という偽のタイトルをほどこしたことなどを樋口監督は紹介しました。

リブートされた新しい新幹線大爆破

しかし今回はJR東日本が全面協力。設定を新青森発東京行の東北新幹線「はやぶさ60号」とし、実物の車内にミニチュア撮影やCGを加えて、より迫力のある映像作品が生まれました。前作では博多到着前に車内からの爆弾取り外しに成功、新幹線は爆発を免れましたが、樋口監督は「今度はどうしてもタイトル通り、新幹線を大爆発させたかった」。沿線のロケハンを繰り返しながら、乗客の全員救出と新幹線爆破をどう両立させるかに知恵を絞った経緯も伝えました。
映画では人命よりも「テロ犯とは交渉しない」という政策を優先しようとする日本政府、スマホを使ったクラウドファンディングで高額な身代金を集めようとする乗客なども描かれ、50年前とは一変した世相を映す社会派の作品としても楽しめます。
画は昨年4月に配信され、映画館では東京と大阪で10月に期間限定で上映されましたが、その他の地域では小倉昭和館が初めて。今回Netflixと樋口監督の協力を得て実現しました。

【文・写真/K・I】