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小倉昭和館です。
R8.7/4(土)にて開催いたしました【「野火」トーク付き上映会(黒田征太郎さん、塚本晋也監督)】のイベントのご報告です!!
「野火」トーク付き上映会
2026.7/4(土)
黒田征太郎さん
塚本晋也監督
・野火
小倉昭和館は7月4日、塚本晋也監督の「野火」を上映。上映後は門司区在住の画家、黒田征太郎さんと塚本監督が反戦への思いを語り合いました。
戦後81年・12年目の野火
「野火」は大岡昇平の同名小説が原作。第二次大戦中のフィリピン・レイテ島を舞台に飢えによる極限状態に置かれた日本兵を描きます。戦後70年の2015年に公開され昭和館では17年に初めて上映。黒田さんと塚本監督の対談は24、25年の上映時に続いて3回目です。日中戦争さなかの1939年に生まれ、45年の敗戦直前には兵庫県西宮市で大空襲に遭遇し多くの死体を目の当たりにした黒田さんは、「野火」を「戦争が嫌だというために大切な映画」だと高く評価してきました。
「征太郎」は出征兵士にちなんだ命名。軍需工場を営んでいた父が開いた宴席に軍人がずらりと並んでいたことや、自らも軍服姿で敬礼して記念写真を撮ったことなど幼い日を回顧しながら「僕は戦争を背負って生きて来た。今の状況はヤバい。まさかと言いながら戦争は花開きまっせ。(状況を)見ているだけではすまない」と語りかけました。
塚本監督が「野火」を作った2015年は集団的自衛権を容認する安保法制が成立した年。塚本監督は「あの年と同じように今年も多くの人が、憲法改正への危機感から国会前に集まっている。2015年も今年も大きな年になりそう」と応じました。

黒田征太郎 inspired by「野火」
対談に先立って黒田さんは「野火」をモチーフにしたイラストを22枚、塚本監督に贈っていました。火の中で燃える人、黒い涙を流す人などがクレヨンや水彩画で色彩豊かに描かれています。これを見た塚本さんのウクライナの友人からは「子どものような純粋な目線で戦争を表していて感銘を受けた」とメールが届いたそうです。
お二人からはそれぞれの次回作も紹介されました。7月末には、米国が太平洋のビキニ環礁で1954年に実施した水爆実験により静岡県焼津市のマグロ漁船が死の灰を浴びた「第五福竜丸事件」をつづった黒田さんの絵本「第五福竜丸とボク」が福岡市の石風社から出版されます。ベトナム戦争で殺戮を繰り広げPTSD(戦争後遺症)に陥った元米海兵隊員を描く塚本監督の「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」も9月から全国で上映されます。
黒田さんが描いた「野火」のイラストは7月20日まで小倉昭和館で展示中。22枚のうち16枚を収めたポストカードセットも二千円で販売しています。

【文・写真/K・I】

