【レポートvol.001】第51回シネマカフェ

いつもご愛顧頂きましてありがとうございます。
小倉昭和館です。
R8.2/7(土)にて開催いたしました【第51回シネマカフェ(君原健二さん)】のイベントのご報告です!!

イベント

第51回シネマカフェ

日にち

2026.2/7(土)

ゲスト

君原健二さん

関連映画

ボストン1947



君原健二さんと円谷幸吉さん

メキシコ五輪(1968年)マラソン銀メダリストの君原健二さんが2月7日、小倉昭和館の「シネマカフェ」に来場。64年の東京五輪マラソン銅メダリスト、円谷幸吉さんの思い出を語りました。

君原さんは小倉出身で高校卒業後に八幡製鉄に入社。
円谷さんとは同学年で61年の秋田国体の陸上5000㍍で共に表彰台に上がり、ライバルとして友情を深めました。

東京五輪には共に日本代表として出場。
円谷さんは自己記録を更新して銅メダルを獲得しましたが君原さんは8位に終わり、失意からマラソンを断念しようとしたといいます。
しかし円谷さんは4年後のメキシコ五輪でのメダルを期待されながら、五輪を前にした68年1月9日、自ら命を断ちます。
君原さんは「メダルの重圧とけがに悩んでいた中、故郷の福島県須賀川市で迎えた正月に、好意を寄せていた女性の結婚を知り、生きる意欲がぷっつりと切れたと思う。大切な友を失ったことが今も悔しくてならない。メキシコでは円谷君のために走ろうと決意した。銀メダルが取れたのは円谷君の心の支援のおかげ」と振り返りました。

2021年の東京五輪では須賀川市の依頼で、円谷さんの遺影を胸に聖火リレーに参加。
「円谷君のおかげでとても素敵な人生を歩めた。ありがとう」と、君原さんは天国の親友に呼びかけました。 

映画「ボストン1947」

この日の「シネマカフェ」は1936年のベルリン五輪マラソン優勝者、孫基貞(ソン・ギジョン)さんを描いた韓国映画「ボストン1947」を上映後、2月15日開催の北九州マラソン応援企画として開きました。
孫さんはメダルを得ながらも、表彰式では月桂冠で胸の日章旗を隠すように覆って日本の朝鮮半島支配に抵抗。戦後は韓国で後進の指導に努め、47年のボストンマラソンでは初出場の徐潤福(ジョ・ユンボク)選手を優勝に導きました。映画では孫さんが果たせなかった韓国国旗を胸に走る徐選手の姿が感動的に描かれます。
君原さんも66年のボストンマラソン優勝者。50年後の2016年には大会に招かれ、75歳にして4時間53分14秒で完走しました。「いい映画でしたね。孫先生とは同じメダリストとして1984年のロサンゼルス五輪に招かれ、一週間を共に過ごせて光栄でした。祖国の期待を背負って走った経験は、私にとっても大きな励みになりました」と話しました。
「ボストン1947」は2月20日まで上映中です。
【文・写真/K・I】