【レポートvol.004】「落語家の業」イベント上映

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小倉昭和館です。
R8.3/15(日)にて開催いたしました【「落語家の業」イベント上映(快楽亭ブラックさん/榎園喬介監督)】のイベントのご報告です!!

イベント

「落語家の業」イベント上映

日にち

2026.3/15(日)

ゲスト

快楽亭ブラックさん
榎園喬介監督

関連映画

落語家の業



黒宝ドキュメンタリー 落語家の業

放送禁止用語は当たり前の過激な落語が持ち味で、テレビはもちろん、寄席でも滅多に見ることができない落語家・二代目快楽亭ブラック。
心筋梗塞と大動脈解離の大病、拠点だった演芸場の強制執行、弟子に名誉棄損で訴えられるという前代未聞の師弟裁判…。
次々と降りかかる困難をすべて笑いに変えていく、その生き様に迫るドキュメンタリー映画「落語家の業」が3月20日まで小倉昭和館で上映。

「落語に興味がない人にも見てほしい一作です」

当日は日曜朝の上映にもかかわらず、熱心なファンでほぼ満席状態。上映中は随所で笑いが起き、クライマックスのシーンは会場中が固唾をのんで見守り、神がかった結末に拍手が沸き起こります。
客席が徐々に一体になって盛り上がる様はまさに寄席。

「九州で宣伝している時に落語の映画はすごく受けが悪く、他の劇場では相手にされなかった」と榎園監督がトークイベントで話していましたが、同じ空間に居合わせた見ず知らずの人たちが共に笑い、歓声を送るライブ感は劇場だからこそ。
落語に興味がない人にも見てほしい一作です

コンプライアンスの超越者 快楽亭ブラック

上映後はブラック師匠が舞台挨拶代わりに落語を披露。在日米軍の兵士と日本人女性の混血児として生まれ、差別から逃れるために幼い頃から映画館に通い詰めていたというブラック師匠。大変な映画好きで、舞台でしゃべっているよりも映画館の座席に座っている時間の方が圧倒的に多かったという師匠にとって、小倉昭和館は憧れの映画館だったそう。

「何回か小倉に来る度に映画館の前を通って、『ここが噂の小倉昭和館か』と思っていた。まさかこうやってステージに立てるとは思ってもいなかった」と噺がスタート。落語界よりも歌舞伎界に友達が多い師匠が一番親しくしていたという市川左団次丈との楽しい(?)思い出噺、映画俳優や歌手など往年の大スターたちが登場する噺と続きますが、いずれも文字に書き起こすこともできないギリギリの内容。再び訴えられないかと心配になるほどですが、コンプライアンスを超越した笑いが確かにありました。
厳格化するコンプライアンスに抗うかのように自身の困難でさえも笑いに変え、どこまでが「粋」なのか、どこからが「野暮」になるのかを常に考えながら攻める姿勢を崩さないブラック師匠御年73歳。「快楽亭ブラックの辞書に『マジ』なんて言葉はないんだよ」。劇中のこの言葉に胸を打たれました。

【文・写真/S・U】