80年前の戦時下、国策のもと実施された満蒙開拓による満州の地に渡った開拓団。
日本の敗戦が濃くなる中、ソ連による満州への侵攻により、開拓団は過酷な状況に追い込まれる。
守ってくれるはずの軍の姿はなく、集団自決をする一団もあれば逃げ続けた末に息絶えた人々も多かった。
そんな中、岐阜から渡ってきた黒川開拓団は生き残るため、ソ連軍に助けを求めた。
しかしその見返りは、性の相手として数えで18歳以上の女性たちを差し出すことだった。
やがて戦争が終わり国に帰った女性たち。
しかし彼女たちを待っていたのは、労いでは無く、差別と偏見、誹謗中傷だった。
口を閉ざし耐え忍ぶことを強いられた女性たち、そうしてこの事実は長年伏せられることとなる。
時は流れ2013年、満蒙開拓記念館で行われた「語り部の会」。
ある女性たちの勇気ある告白により、およそ70年の時を経て、ついに彼女たちの犠牲が歴史に刻まれることとなった。
本作はそんな敗戦直後の満州で起きた性暴力の実態に迫るドキュメンタリーとなっている。
8/30(土)~9/5(金)

※急遽、上映時間等を変更させて頂くことがございます※
(C)テレビ朝日
