2025 2

港に灯がともる

時間
  • 2/8~2/14→16:15
  • 2/16~2/21→10:00

1995年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。
かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(富田望生)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父(甲本雅裕)や母(麻生祐未)からこぼれる家族の歴史や震災当時の話が遠いものに感じられ、どこか孤独と苛立ちを募らせている。
一方、父は家族との衝突が絶えず、家にはいつも冷たい空気が流れていた。
ある日、親戚の集まりで起きた口論によって、気持ちが昂り「全部しんどい」と吐き出す灯。
そして、姉・美悠(伊藤万理華)が持ち出した日本への帰化をめぐり、家族はさらに傾いていく――。
なぜこの家族のもとに生まれてきたのか。家族とわたし、国籍とわたし。
わたしはいったいどうしたいのだろう――。